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超戦士(ハイパー)・シンデレラ(3)

「お母さまー、そろそろ仕度を始めないと」

【ヌエ】が【イチリン】に言いました。

「そうだね、こら! シンデレラ! いつまで丸まっているんだい!

私たち今夜はお城の舞踏会に行くんだからさっさと仕度を手伝いな!」

「武闘会ですか?」

興味深げに顔を上げたシンデレラ。

実は武術に自信のあるシンデレラ=ショウは腕試しの機会を待っていました。

「このノータリン! アンタの考えていることは分かるんだよ。

踊るの! ドツキ合いじゃないんだからね!」

今一つ分かっていないシンデレラはポカンとしています。

「王様が国中の若い娘たちを招くんだよ。

目一杯オシャレした女の子たちが集って踊りあかすの。

王子様の花嫁候補を探すためって噂もあるしね。

うまくいったら Ride on Tamanokoshi だよねー」

【ムラサ】がナイスな補足説明をしてくれました。

この娘、やっぱりイイですよね。

「アンタたち、気合いを入れて行きなさいよ。

王妃になって私にもっともっと良い暮らしをさせておくれぇ!

うふはははははーー」

悪役を押しつけられた【イチリン】さんはかなりやけっぱちです。

「シンデレラ、アンタは留守番だからね」

これは【ヌエ】。

「え? でも、国中の娘って……」

「アンタみたいな汚い娘が王宮に上がれるわけ無いじゃん!

ヒャハハハー!」

シンデレラを見下しながら憎々しい物言いです。

んー、いい演技ですね。

もしかしたら、今回のお芝居に一番真面目に取り組んでいるのは彼女かも知れません。

少しは期待していたシンデレラはガッカリです。

「シンデレラ、アンタは姉さんたちの仕度を手伝うのよ。

さあさあ急いで!」

シンデレラ=ショウ本人はユニバース級のハイパービューティーですが、育ちが良かったのでドレスアップ・メイクアップのセンスもグンバツなのです。

【ムラサ】は水色を【ヌエ】は黒と赤を基調にした夜会服、そして照明の元で映えるように施された化粧。

とっても綺麗です。

水底(みなそこ)の国の清楚なお姫様をイメージした【ムラサ】。

魔界からやってきた世間知らずの箱入り娘を想起させる【ヌエ】。

シンデレラプロデュースによるテーマに沿ったデコレーションは二人の魅力を十分に引き出しています。

まぁ、この二人、素で国際標準を遙かに越えていますから飾りがいもありますね。

イケてます、かなーり。

娘二人の仕上がりに満足そうな【イチリン】さん。

「ふーーん、良いわね。

オッケィよシンデレラ。

今夜はベーコン二枚、いえ、三枚食べて良し!」

普段は一枚だけなのに。

ちょっと機嫌の良い【イチリン】さんでした。

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