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超戦士(ハイパー)・シンデレラ(10)

ようやく城外に出たシンデレラ。

「シンデレラ! こっちじゃ!」

近くの林から【マミゾー】が手招きしています。

『ディーーン ゴローーン』  十二回目です。

すぽぽぽーん!

なんだかなーの効果音とともに変身魔法が解けました。

いつものぱっとしない作業用の服です。

「ふいー、何とか間に合ったのお。

【みっしょんこんぷりいと】じゃな」

「そうですね、ありがとうございました」

シンデレラはちょっぴり残念そう。

「魔法が解けてしまえば誰か分からんじゃろう。

家まで送ろう。

明日からまたツラい毎日じゃろうが気を落とさないで励めよ。

いつか必ず良いことがあるからの」

【マミゾー】さん、もう少し言いようがあるのでは?

「キミの家はどこなんだい?」

「お城の北東を……って! 誰っ!?」

長身の二人の間にはいつの間にかネズミ耳の少女がいました。

「お、お主、国王? ……なのか!?」

「そうだ、いや、そうだった。

今は流しのディテクターだよ。

さきほど王位も財産も譲ってきたところだから」

「なにがあったんじゃ?」

「運命のヒトに出会ってしまった。

ただそれだけさ」

軽く肩をすくめて言いました。

そしてシンデレラに向き直ります。

「初めまして、私はナズーリン。

キミの名は?」

「へ? あ、シンデレラ、と申します」

(元)国王からの突然の問いかけに緊張しています。

「シンデレラ? くだらん仇名だ、本当の名は?」

「【ショウ】です」

「ふむ、良い名だ。

この先、何万回も呼ぶにふさわしい名だ」

元国王の目、キラキラしてます。

「はい?」

このヒトなに言ってるんですか? って感じです。

「変身の魔法のこと、キミの境遇のこと、おおよそ理解した。

安心したまえ、もうなにも心配はいらないから」

未だ状況がつかめないシンデレラ=ショウです。

「キミが幸せになるためにこの世の仕組みを私が変えてやろう。

任せておきたまえ、望む世界を作ってあげる」

「そ、そんな」

どこの創造主様ですか?

「しかし、王様業は辞めてしまったのじゃろ?

今はただのネズミなんじゃろ?

世の中、先立つものが必要な訳じゃし」

【マミゾー】さんが現実を突きつけました。

「また、一から作ればイイだけさ、手間ではあるけどね。

これまでもそうやってきたのだから。

だが、今回はショウと一緒だ。

どんな手間や苦労も平ちゃらさ」

前髪をファサとかきあげます。

「だからショウ、私のモノになりたまえ。

なんなら私がキミのモノになっても構わない」

「はいいいーー!?」

疾風迅雷の政策決定と実行で有名だった賢王。

ここでも最初っからクライマックスです。

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