紅川寅丸とTeam東方不敗の作品やご案内

ナズーリンの星っていくつあるの?(4)

うん、ご主人の不器用ぶりから、随分と堀り下がってしまったものだ。

浮上しなければね。

しかし、【お乳】に【いやらしい話】か、ご主人も言うようになったものだ。

「その件は善処すべく、可能な限り積極的に取り組むことを心がける今日この頃だ。

では、星三つだね。均衡のとれた、ちょうどいい大きさと言えば分かりやすいかな。

先ほどご主人が示した、完璧メイド長の他、人形遣い、新聞屋の鴉天狗、地底の嫉妬姫、竹林のブレザー兎、巫女っぽい奇跡娘、他にもいるが、今挙げたモノたちについて何か気がついたかな?」

たまにはご主人にも考えさせないとね。

「えと、咲夜さん、アリスさん、文さん、パルスィさん、鈴仙さん、早苗さん、うーん」

全員に【さん】付けか。

まぁ、いいか、それが寅丸星だし。

「共通する事柄が思いつきませんね。まぁ、皆さんとても綺麗な方ばかりですけどね。

でも、こんなことしか思いつかないようでは、貴方のことを言えま『そこだ! よくぞ気づいたなご主人! 嬉しいぞ! 成長しているではないか!』

「はぁ? なんでそんなに興奮しているんですか? 喜んでいる意味も、褒められている意味も分からないんですけど」

「ようこそ、エロス探求の道へ。ご主人は一歩を踏み出されたのだよ」

「待ってください! どうしてそうなるんですか? そんなところへ踏み込んだつもりはありませんよ。これっぽっちも」

「気づいた点が、私の発想に近いからだ」

「えっ! ええーー! そんな!酷い!」

失礼な驚き方だね。

「つまりご主人もエロスの素養があるということだ。

すました顔の下に途方も無いエロス魂を秘めておられる」

「だから待ってください! その結論が分かりません!」

「いやらしい話は困るなどと、どの口が言うのやら。

綺麗な方ばかり、か、そして彼女達をどうしたいのだね?」

「どうもこうもないです! 何もしませんよ!」

「ほう、何もせんとは高度な放置系遊戯だな。

なるほどご主人に放置されたら私ならば一日と持たず、悶え狂ってしまうだろう。

さすがエロス天の代理」

「その言い方、色々と不敬ですから! やめてください!」

「話しかけても無視され、冷たい視線すらくれない。

うむ、一興だが、半日が限界だろう。

やる時にはくれぐれも私の心が完壊する前に中断して欲しい。

その直後には壊れかけてボロボロの私を思い切り抱きしめて【ごめんなさいね、ナズーリン】と言ってくれ。

そして、うんと甘えさせて。

私は貴方の胸に縋り、泣きながら【ご主人のバカ、バカァ】とつぶやこう。

ふぅ、これは効きそうだ、精神崩壊ギリギリのラインまで我慢する快感か。

少々危ういが、たまになら良しとする」

「あのー、ついていけないんですけど」

「良し、話を戻そう。ご主人が気づいたとおり、この階級は文句なしの美姫が多い」

「私の発言は無視ですか?」

「いや、無視はしていないよ。放置系遊戯の件、ゆめゆめ忘れたもうなよ?」

「そっちの話なんですか?」

「まぁ待ちたまえ。

体格に対して均衡の取れた乳の大きさであるということは、他の部位もそれに倣う可能性が高く、全体として無駄の少ない美しい体、それを動かす美しい所作にも通じる。

不思議と顔の造作も際立って整ったモノが多い。

後述する予定の【黒い星】にも関連することなので覚えておきたまえ。

次の試験に出すよ」

「何の試験ですか?」

「幻想郷エロス検定試験四級(ナズーリン認定)だ。

まぁ、冗談はともかく、この階級の乳たちは、乳単体では語れないほど総合力が高いものが目白押しだ。

乳の大きさを優先するこの私が無視できぬほど、全体の均衡が整っている美姫たちがひしめく白い星三つっ!

【ちょうど良い】、侮り難し!」

「あの、力が入っているところ申し訳ないんですが」

「さて、これからが大事なところだ。よろしいかな?」

「う、また流された。大事の意味が分からないのですが、うかがいましょう」

「星四つ。これはハッキリと【大きい】のだ。

しかしながら、あまり認知されていないのは、服装で隠蔽しているモノが多いからだね」

少し首を傾げるご主人。

「動きたくない大図書館、花の大妖怪、半獣の歴史語り、我らが聖、このあたりがそうだ。

意外なところでウチの一輪もギリギリ含まれる」

「そうなんですか?」

「間違いない。あれはかなりのものだ。形も色合い良い」

「透視眼、なんですよね? そうなんですよね?」

「肝心なところで雲が邪魔をするので苦労はしたが、信じてくれて良い」

「うっ、うっ、透視なんでしょ?」

再び疑念が膨らんできたな。

話を逸らさねば。

「均衡の観点ではやや過剰な大きさとも言えるが、普段隠されている分、【実は結構スゴい】と、良い意味での衝撃を与えてくれる。

ご主人たちほど明瞭ではない分、垣間見た瞬間の衝撃は一番大きかった。

下品な言い方を許してもらえるなら【ビックリおっぱい】と呼称したい」

「ほ、ん、とに下品ですね! 失礼すぎますよ!」

「ならば【おどろきパイ】でいかがか? 観光地で売っていそうだが」

「もうやめませんかぁ?」

む、脱線してしまったな。拒否反応が強くなってきている。

「呼称の件は後回しだ。真剣にいくよ。

コホン。

形のバリエーションも、この大きさくらいから一気に広がりを見せるのだ。

質量がどの方向に展開しているのか、興味は尽きない。

例えば上白沢慧音。

彼女の場合、若干外に広がりを見せつつも、張りを保った、いわば【開放系、受け入れ体制十分型】であり、さらにその先端の熟し具合は経験を『ストーップッ!待って!やめて!』

「何故とめる? 興味が無いのかい? エロスの徒、エロリストデビューしたご主人が」

「うかー! エロリストってなんですかー!」

ご主人が腕を振り回し始めた。

鬼も一目置いたあの膂力で殴られたら、私なんぞは木端微塵だ。

「ご主人! 落ち着け!」

「エロリストって言うなー!」

おっと、涙目だね。

「わかった! 了解したよ、だから落ち着いて、星ちゃん」

「へう? う、いっ、今そう呼ぶのはずるいです」

切り札の一つを使ってしまったか。

己の言動を厳しく律しているご主人に合わせて私もそれなりの礼節を保っているが、たまにタイミング良く崩すと、少し恥ずかしそうにしながらも喜ぶのだ。

今のはスレスレのタイミングではあったが。

「申し訳ない。口が滑ってしまったようだ」

それでも座り直してくれたご主人。

やれやれ一息つけるか。

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