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ナズーリンの星っていくつあるの?(5)

「んー、ん。長らくお待たせして申し訳ない。いよいよ星五つに参ろうか!」

「正直、待っていたわけではありませんが」

「これは十分に、じっうーーぶんんっに満足する大きさ、ということだ!

ちなみに、大きい乳を表現する【巨乳】という言葉には私はどうにもエロスを感じないのだよ。

別の表現を探求しているのだが、未だしっくり来るものが見つけられない。

もしかしたら、探索者たる私の最大の課題、いや、使命なのかもしれない。

これからも答えを求めて世界を駆け巡るだろう」

「はぁー、壮大な使命ですねぇー」

なんだご主人、その全く興味のなさそうな反応は。

まぁ、今はいい、続けるか。

「ただ大きければ良いというものではない。

己の体より大きな乳には劣情を抱きにくいし、伸ばして三尺もあればそれも興を殺ぐ。

幸いなことに、この幻想郷では立派な乳の持ち主は皆、相応の美しさを備えている」

ご主人は少し困った顔。

「乳八仙」

「は?」

「乳八仙だよ、私が個人的に命名した幻想郷における大美乳婦、八名のことだ」

「大美乳婦って、ものすごい言い方ですね」

「もちろんこれも暫定的な呼称だ、誰のことかはもう分かっているね?」

「分かりませんよ」

「とぼけるつもりなの? 難儀な子猫ちゃんだな。

エロリストの自覚が十分ではないな」

「こ、子猫って私のことですか!?

それに、エロリストはやめるって言ったじゃないですか!」

「些細なことに気を取られるな。教えよう、心して聞いてくれ」

私は居住まいを正し、人差し指を伸ばして【一】を表す。

「一人目、紅魔館の居眠り門番、紅美鈴。

鍛え抜かれた肢体とトップクラスの長身、それでもなお激しく存在を主張する大美乳は、量的には一二を争うだろう。

申し分のない張りと力強さ、戦闘中に見せる躍動感がこたえられない!

暴れん坊おっぱい、暴れっパイ、と呼ぶことにしよう!」

「二人目、白玉楼の万年春頭主人、西行寺幽々子。

他の大美乳婦に比べれば体躯は小柄ながら、生活感のない緩めの体から突き出した大美乳は、奔放な広がりを見せ、いかにも柔らかそうだ。

強く掴んだら潰れてしまいそうだし、押しこめば、どこまでも沈み込んでしまう底なし沼のような危さがある。正直、危険だ!」

「三人目、永遠亭の怪しい薬師、八意永琳。

露出の少ない服装なれど、隠しきれていない大きさ。

均整のとれた長身、落ち着きある言動と相まって、清濁併せ飲む賢者の佇まいを見せる【大賢パイ】。

普段は冷徹にあしらわれそうだが、本当に苦しいときには受け入れてくれる、頼りたくなる、安心して甘えられる大美乳だ!」

「四人目、三途の川の勤勉とはいえない渡し守、小野塚小町。

放り出し見せつけ系ではあるが、その大きさは誰もが認めるところだ。

露出が激しく、はだけ具合が粗野であり、本人の偽悪趣味と相まって、ちょいワル大美乳と言ったところか!

外向き度合いも最大、飛び込んで、挟まれて、幸せだ」

なんだご主人、反応がないな。

疲れてきたのか?

まだ半分だというのに。

「五人目は、鬼の四天王が一つにして酒好き好色漢、星熊勇義。

紅美鈴と並ぶ高密度、躍動型だが、違いがある。分かるかな?」

力なく頭を振るご主人。

元気がなくなってきな。

「どうした、しっかり! ご主人なら分かるはずだぞ」

「なんだか色々疲れてきました」

「むぅ、一度にたくさん詰め込みすぎたかな? しかし、最後までいくからね」

「はぁー」

「近接戦闘型、実は穏和で世話好きな性質、大美乳以外も共通点は多いが、決定的な違いは【遊び心】だ。

緊張を強いられる場面でも遊び心を忘れない、その性質が乳の在り方、主張の方向性を異なったものにしている。

張りは十分ながらも、突き出し型ではなく、まろみのある西瓜型、遊び疲れたら、枕にして眠りたい。

星熊勇義、良い意味で遊び慣れした、余裕のある大人の大美乳だ!

私の好みで言えば二番手争いの筆頭だったりする」

ご主人の眉が少し上がった。

【二番手】に反応したね? 気持ちは分かるが、タネは明かしてあげないよ。

よし、畳み込むかな。

「六人目、隙間の管理者、万年暁を覚えず、八雲紫。

ゆったりとした衣装だが、こちらも万人が認める大きさだ。

すべてを見透かしているような態度、常に煙に巻こうとする物言い、何とも不思議な雰囲気で、その魅力に捕らえられたら逃れられそうにない。

西行寺幽々子と同質の危険パイだ。

ロケット型であることが違いと言えばそうなるだろう。

ちなみに透明感は一番だ」

「七人目、山のオンバシラキャノン、八坂神奈子。

量感は申し分なし、明確に外向けに展開したソレは、母神のごとき包容力を感じさせる。

いやまぁ、本当に神なのだが。

実際のところ整いすぎの感があり、私のエロスはさほど奮い立たないのだがね。

それでも表面の張りと中身の柔らかさの対比は、上手に焼き上がった、たこ焼きを想起させる。

外はカリッと、中はふんわり、これはこれで良い!」

渋い柿をかじったときのようなご主人の顔。

クライマックスはこれからなのに。

「そして最後の八人目は、分かっているよね?」

最大級の笑顔を向けて問いかける。

「え、えと、もしかして、その、」

ほんの少しの眉間のシワと、下がった眉尻。

まだ何か言いたそうに小さくもぐもぐ動いている口元。

期待と不安が混ざったうえに、やるせなさをまとった、心細そうな表情だ。

唇を優しく奪って「大丈夫だよ」と安心させてやりたい。

いや、いっそそうすべきなのか。

待て、それで終われそうにないな、やめておくか。

「そう、八人目は、幻想郷随一のうっかりもの、我等が寅丸星!」

「うかー! やっぱりそうなんですね!

でも、うっかりって、いえ、そうなんですけど、その二つ名はいやー!」

「ほう? やはり自信はあったようだね、ご主人。

まぁ、これまでの大美乳婦たちを考えれば、私でなくともご主人が外れるはずはないがね。

しかし、二つ名に関して注文を付けるのは、少し贅沢というものだ」

「うう、でもいやです、恥ずかしいです」

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