紅川寅丸とTeam東方不敗の作品やご案内

教えて!ナズーリン先生!(2)

二回目の訪問は、前回より長くお邪魔していました。

【不老不死】の身の上をうかがいました。

妹紅さん、長い間、辛かったでしょうね。

寅丸さん、貴方は不思議な方ですね。つい、色々話してしまいます。

そうなんですか? でも、今も辛いでしょう。

いえ、今はそうでもありません、好きなヒトがいるのです。

それは素敵ですね。

私を分かってくれるヒトがいたのです、そのヒトと添い遂げたいと思うようになりました。

本当に素敵です。

でも、気持ちを伝える勇気がありません。

なぜですの?

だって、そのヒトも女性なのです、これはおかしなことですよね?

あらあら、まぁまぁ、どうしましょう、私の話を聞いてくださいますか?

そこから私とナズーリンのことを半刻ほど語ってしまいました。

寺に帰って、その話をしたら、ナズーリンは少し困った顔をしながら、

「ご主人は存外おしゃべりだな。しかし、その成り行きなら仕方ないか」

納得してくれたようです。

妹紅さんの想い人が【上白沢慧音】さんであること。

毎夜お泊りするのは慧音さんのところであること。

以前、ナズーリンから聞かされた通りだったことを話しました。

でも、妹紅さんは私に直接打ち明けてくれたんです。

「それはご主人だからだね」

私が首をかしげていると、

「貴方は裏表がない。

まったくもって頼りなさそうなのに、正体不明の包容力と、決して裏切らないだろうという安心感があるのだ」

「さっぱりわかりませんよ」

ニタッと笑うナズーリン、嫌な予感です。

「仮に私が全裸で束縛された状態で道端に放置されていた、としたらどうする?

ご主人は自分の衣服を被せ、急いで連れ帰ってくれるだろう?」

「あっあたり前ですよ! そんなナズーリンを放って置けませんよ!」

「ふむ、さすがご主人。して、その後は?」

「戒めを解いて、介抱しますよ!」

「なんだ、つまらんな」

「つっ! つまらんってなんです!?」

「偶然にせよ、全裸で身動きできない私と二人っきり。

なにも感じてくれないのかな? なにもしてくれないのかな? クスン」

「わざとらしく悲しそうにしてもダメです!

私はそんな状態でなにかしようなんて思っていませんよ!!」

ふーっと息を吐き出すナズーリン。

ふーじゃないでしょ! ふーじゃ!

「まぁ、つまりそういうことだ。それが寅丸星だということだ」

「わっけ分かりませんよ!

私は意にそわない貴方を一方的に好きにすることなんか出来ません!

同意の上じゃないと納得できないと言っているんです!」

「優しいなご主人は。同意の上なら良いのだね?」

ほぇ? 同意ってそういうことですか?

はっ、いけない、またナズーリンのペースです。

このままじゃいけません、

「では立場が逆だったらナズーリンはどうするんですか!?」

あっ、なんか失敗したかも。ニンマリしてますー!

「お得意の【入れ替え】モノだね。

よろしかろう、全裸で束縛されているご主人と二人っきり、私がなにをするか、説明しよう」

うかー、大失敗です! とてもマズイです!

【エロリスト】ナズーリンのお出ましです!

「ストーップ! 待って! やめてくださーい!」

「落ち着きたまえよ、この私がご主人へ、肉体的にも精神的にも苦痛を与えるわけがない。

そのくらいは信用してもらいたいのだがね」

「えっ、でもきっといやらしいことをするんですよね?」

力なく首を振るナズーリン。

「ご主人、私を見くびりすぎだ。

私は一切手を触れないし、もちろん専門的な道具も使わない」

専門的な道具ってなんでしょう? すごく心配です。

「束縛のされ方により、突出、あるいは必要以上に露出している部位が異なるはずだ。

私はその部位をじっくり眺めながら、その形状、美しさ、愛おしさを、微に入り、細に入り、解説し褒め称えるつもりだ。

誠心誠意、気力が尽きる寸前まで、語彙の尽きるまで聞かせ続けよう!」

う、うかーっ! そんな、そんな恥ずかしいこと耐えられません!!

ナズーリンの【エロ】に関してのスタミナと語彙は底が全く見えないのに。

私、恥ずかしくて死んでしまいますよ!!

私が身もだえしていると、

「お楽しみのところ申し訳ないが、少し真面目に聞いてくれ」

おっお楽しみ! ですとー!? 真面目に聞けっ! ですとー!?

「この話の展開、絶対おかしいですよ! なんでこうなるんですかー!」

「こちらが弱いところを晒さねばならない時も、ご主人は決して付け込むような真似はしない。

高潔で穏やかな人柄を前にすると誰もが心を開いてしまう、そのことを伝えたかったのだが」

「ウソばっかりー! ばっかみたいですよ!」

「おっと、それは私の決めゼリフだったと思うが?

しかし、エロ絡みは除けといて、ご主人の人柄にほだされ、妹紅どのが告白に及んだのは間違いないと思うよ」

「えぅ? またごまかそうとしていますね!

真面目じゃないのはナズーリンの方です!」

「待ちたまえ、此度の話、私にも大いに関わりのあることなのだ」

はぇ? ナズーリンにも?

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