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教えて!ナズーリン先生!(6)

妹紅さんは貴方を尊敬していらっしゃいます。

私も尊敬しています。

「私は妹紅のいない人生が考えられなくなっている。

それに、それに、あの、き、綺麗なのだ、心も姿も」

全面的に同意しますよー。

「晴れわたった満月の夜、明るい月光に照らされ煌めくあの白い髪と、凛としながらも艶やかで柔らかい面立ち。

その姿で見つめられ、話しかけられると、私は腰が抜けそうになるのだ。

【けーね、あのね】

そう呼ばれると、もうだめだ、いろいろと」

あー、想像するだけでドキドキしてきました、ナズ、ごめんなさい。

「普段は慧音【けいね】と呼ぶのに、二人っきりで静かに語らうときは【けーね】と伸ばすのだ。

その優しく伸ばす瞬間が甘えてくれているようで、なんとも嬉しいのだ、こそばゆいのだ! ぎゅるるんなのだ!」

「あの、慧音さん、落ち着いて」

「あ、う、うん。申し訳ない」

居住まいを正した慧音さんがさらに語ります。

「二人で静かに過ごす夜が至福のときだ。

満月の夜、私は変化し、歴史を作る。

そのときの私は心穏やかではない。

誰か傍にいると思うと、それだけで気が高ぶってしまうのだ。

だから満月の夜、私はずっと一人だった。

しかし、妹紅だけは平気なのだ。

私にとって特別な存在だ。

どんなときでも傍にいて欲しい、こんな思いは初めてだ」

唇を噛み締める慧音さん、なんだか苦しそうです。

「寅丸どの、私は妹紅が好きなのだと思う。それもかなり熱烈に。

どう思われるか?」

え? 本気で言っているんですか? 真面目な顔していますけど。

百人に聞いたら、五百人が【そうだよ!】と肯定しますよ。

一人一人が出力五倍で肯きますよ。

「慧音さん、そのお気持ち、間違いないと思いますよ」

「そうか、そう思われるか! 実はそうではないかと思っていたのだ」

とても嬉しそうな顔。あーはいはい、って感じですが。

「自分で言うのは面映いのだが、妹紅は私を慕っていてくれている、と思う、たぶん」

はー、この自信の無さ、なんででしょうかね。

妹紅さん、あんなに分かりやすいのに。

まぁ、私もナズーリンの想いに気づけませんでしたから、偉そうに言えませんけどね。

「妹紅とそういう間柄になれたら、と悩んでいたのだ」

はっきり言ってしまえば、あっさりOKだと思いますがねぇ。

「私から【そうなりたい】と言っても良いのだが、私が求めれば妹紅は拒まないだろう。

気を遣ってその身を差し出すだろう」

は? 身を差し出す? なんで一気にそこまで行くんです? 途中は?

そこに行くまでが大事でしょ?

「しかし、それは今の立場を利用して無理強いをしているようで納得がいかない。

消極的かも知れないが、あくまで彼女の意思で踏み出して欲しいと思うのだ。

まぁ、【きっかけ】になれば、と色々と誘ってみてはいる。

私もそれなりに工夫しているのだがね」

うーん、難儀ですね。

回りくどいような気がします。

好きあっているのに、お互い遠慮が先に立っていますよね。

でも、【誘う】ってなにをなさっているんですかね?

ちょっと興味ありますよ。

尋ねてみたたら、少し考えてから、

・風呂場から【もこおー、石鹸がなーい】持ってきてもらったときにすべてを見せたり、

・外出時、短めのスカートを穿き【下着を忘れた】と言ってずっとお尻をガードさせたり、

・料理の時の味見、固形物は、口移しを強要したり、

・目に塵が入ったようだ、と言って取ってもらうフリをして思い切り抱きついたり、

・足を挫いたのでおんぶを頼む、と言ったときは上も下も下着を脱いでおいたり、

・寝ぼけたフリをして全裸で妹紅の布団に潜り込んだり、

・虫に喰われた、お尻のちょっと下だ、見てくれないか? と言って、まるっと晒したり、

・胸にしこりがあるような気がする、と言って念入りに触診させたり、

・食べ過ぎて苦しい、と言って腹を直接さすらせ、もう少し、もう少し下だと誘導したり、

あとは、んーと。

腕組みして考えている慧音さん。

えーっと、慧音さん、貴方ってヒトは、ちょっとどうなんでしょう?

ええ、尊敬はしていますけど、そのあたりはいかがなものでしょう?

どうしてそんなことを真面目な顔をして言えるのですか?

なんだかとても残念な人に思えてきました。

そんなことされて戸惑っている妹紅さんを想像したら、気の毒に思えてきましたよ。

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