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教えて!ナズーリン先生!(9)

「さて、私はこれから見回りだ。晩御飯はいらないからね」

「お待ちなさい。どこへ行くんです?」

すかさずナズーリンの襟首を掴みました。

どこに行くかなんてお見通しです。

「慧音さんのところですね? いけませんよ、覗きは許しませんよ!」

「ご、ご主人! あの妹紅どのが、ついに告白するのだよ?

あの純朴ながら清楚で可憐な悲運の美姫が、恥らいながら生涯唯一の想い人に胸のうちを告げるのだ。

これは欠席できない【授業】だよ!」

なんだか私も興味が出てきちゃいましたが、やっぱりダメですよ。

「それをあのスケベ岩石頭が受けとめるのだ。

お互い十分気持ちを知っているうえで告白されるのだ。

ムッツリ暴走教師がなんと言って応えるのか、気になるだろう?」

なんという例えでしょう、失礼すぎますよ!

誰のことかすぐ分かっちゃいましたけど。

「そしてその後、どのように重想合身(じゅうそうがっしん=イミフメイ)するのか!

開始時は妹紅どのの、がむしゃらな必死の攻撃だろう。

それこそ、今までの想いを叩きつけるような、激しくも拙い攻めだろうね。

しかし、慧音どのがいつまでも受けっぱなしとは思えない。

どの段階で攻めに転じるのか。

妹紅どのは、攻められたら脆いだろうことは容易に想像できる。

それでも慧音どのの攻撃を切なそうに耐え続けるだろう。

我慢に我慢を重ねた妹紅どのがどこで弾けるのか、どのように乱れてしまうのか、なんと叫ぶのか!

あの艶やかな長い白髪が床の上でどのような紋様を描きながら乱舞するのか、見損なうわけにはいくまいよ!」

あわわわわわ、そ、そんなスゴいことになっちゃうんでしょうか!?

み、み、みた、いえ、見ちゃいけません! 見ちゃ、見ちゃ、見ちゃい、

「ご主人、見ちゃいってなんだね?」

口走っていましたか!私ってばっ!

「でも、でもダメです! 今日は二人っきりにしてあげてください!」

私とナズーリンが想いを打ち明けあったあの日、もし誰かに見られていたとしたら。

そんなの絶対嫌です! 嫌です!! 嫌です!!

「分かったよ、星。涙を拭いてくれ」

苦笑いのナズーリン、私、泣いていたんですか?

「ご主人は良いヒトだ。まぁ、改めて言うのもなんだがね」

「ナズ、ホントダメですよ? 今日はダメなんですよ?」

「信用ないな、ならば一晩中、私を縛り付けておけば良いさ」

「分かりました。縛り付けておきます」

「え、冗談だよ? 行かないって、ホントだって」

「いーえ、縛ります。今夜は私の腕の中にずーっと縛り付けておきます」

「へ? あの、それって?」

「服は着たままです」

「私は脱いでもいいの?」

「ダメ」

「けち、けちだよ、ご主人のけち!」

「けちで結構です。決定事項です」

「ま、まぁ、良しとするか。ちなみに向き合うの? 背中から抱いてくれるの?」

「その選択は貴方に委ねましょう」

「お、おお? そうなのか、ど、どうするかなー。

や、やはり多少苦しくても向き合った方が嬉しいけど。

あ、背中抱きの時【耳はむはむ】してくれるの?」

「ナズが寝付くまでしてあげます」

「あー! 迷う! 迷うよー!」

頭を抱えて転げまわっているナズーリン。

とりあえず、今日のところはこのまま放っておいて大丈夫でしょう。

慧音さん、妹紅さん、お二人の未来に幸多からんことをお祈りしますね。

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お目通しいただき、ありがとうございます。
此度はけーもこです。この二人は鉄板だと思います。輝もこもありましょうが、【あの人間には指一本触れさせない!】このセリフに込められた想いを勝手に解釈しています。色々と試しながら書いております。よろしければメールフォーム東鼠通信のコメント欄にご意見、ご指摘をください。

次作への励みになります、はい。

紅川寅丸

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