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ナズーリンユウギ(3)

じっと私を見つめるナズーリン。

「わかったよ、焦りすぎたか。

私なんかのためにそこまで思っていてくれているのか。

貴方はやっぱり最高だ、高潔で慈愛に溢れ、強く気高く輝く星だ。

私は貴方を誇りに思うよ」

ああ、なんて慈しみ深く優しい微笑なんでしょう。

私の全てを理解してくれるのはいつでもこのヒトです。

よかった、ナズでよかった、ホントよかった。

でも、私そんなに立派なモンじゃないです。

大好きなナズには正直に白状しなくてはなりません。

「でもね、ナズ、私だって興味がない訳じゃありません。

【いつかは】と期待して、少しはエッチなことも夢想しています。

ゴメンなさい。

えと、例えばですね……

ナズと私は裸で抱き合っているんです。

仰向けの私にナズがまたぐように覆いかぶさっています。

二人はキスしています。

何度も何度も。

ナズは私の首に両手を絡めていますが、私の手はナズの内腿をなで上げ、
次に少しお尻を揉んで、それから尻尾を優しくしごきあげるんです。

それを繰り返します。

何度も何度も。

腿の付け根からお尻にいくとき、私の指先がナズの大事な庭先をかすめていきます。

かすめるだけです。

わざとなんです。

何度も何度も。

そのうちナズは、もどかしくなって、キスどころではなくなって、泣きながらねだるんです。

【しょ、星! お願い、もっと、ちゃんと、ちょ、直接、】って。

……あら? ナズ? きゃー! ナズ!! しっかりしてー!」

はっ、鼻血が出てますよー!!

鼻血を拭いながら、荒い呼吸を整えているナズーリン。

「ご、ご主人、そこまで細かく、うん・・・・・・ああ、恐れ入った。

委細承知した! そんなお楽しみがあるなら、待とうではないか、待つよ、待てるよ!

ふー、単純なシチュなのに、ご主人がしてくれると思うと、たまらないな!

このうえない悦楽だ! 今夜のオカズ、いただいたー!

ご主人がストロングエッチッチで嬉しいよ、あっはーっ!」

「なっ!? ちょっと待ってくださいよ!」

「いやいや、貴方には間違いなく才能がある。

その才能が開花したら、私は寅丸星に翻弄されてしまうのだね。

そして晴れて貴方の肉奴隷になるんだ、なれるんだ! やっとなれるんだー! 本望だよ!

寅丸星になぶられ、責めぬかれ、愛欲の虜にされてしまう!

ああ、私はきっとそのために生まれてきたんだ。

ご主人、いや、ご主人様、どうか私を導いてください。

この哀れな奴隷をエロスの高嶺へ連れて行ってくださいませ!」

ナズが土下座してます。

えーと、なんなんでしょう? この流れ。

いろいろブチ壊しです。

「ナズーリン、いい加減にしてください!」

「よし、ここまでとしよう。

でも、約束だよ、必ず連れて行ってね」

「どのあたりの約束ですか? どこに連れていくんですか!?」

ニッコリ笑うナズーリン。

「はうああー、星、だーい好き、ずーっと一緒だからね!」

そう言って、ぱふっと抱きついてきました。

えっと、喜ぶところなんでしょうか? なんだか微妙です。

私、誤魔化されたんでしょうか?

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