紅川寅丸とTeam東方不敗の作品やご案内

ナズーリン「私はバカじゃないと思うんだが」(2)

そして今。

「星さん、良かったじゃない」

星とナズーリン、想いが通じ合ったことを我がことのように喜ぶパルスィ。

「……うん、ホント良かったです」

涙ぐむ寅丸を橋姫を抱きしめた。

「そうか良かったな、オマエたちは似合いだと思っていたんだ」

寺の客間。

胡坐をかいてくつろいでいた勇儀がニカッと笑った。

パルスィは夕食の支度をしにいった寅丸についていってしまった。

勇儀はナズーリンから寅丸星と想いを打ち明けあえたことを聞いて、心底嬉しそうに笑った。

「あの宴会の後、パルスィは私に思うところを語ってくれた。

そして二人きりのときにはこちらがドキドキするほど甘えてくるようになったんだ。

寅丸のおかげだと思っている。感謝しているんだ」

そしてぐっと身を乗り出してきて、少し声を落としてたずねる旧都の顔役。

「そんで、オマエたちは、いつもは、どんなふうに楽しんでいるんだい?

参考までに教えておくれよぉー」

にんまりしている鬼に対し、やや困り顔のネズミ妖。

「んー、それが実は具体的にはあまり進展していなくてね」

「はぁ? なんだぁ? オマエは凄腕のスケベだと見受けたんが、どうしたんだ?」

「ま、まぁ、いろいろ難しくてね」

きまりが悪そうに頭を掻く探索ネズミ。

「だらしないなー。

好き合っているのなら関係を進ませるのは造作もないだろうに……

よーし、私が少し手ほどきしてやろう。

ウホン。

いいかー? まず、ちょっとからかってやるんだ、拗ねたところを包み込んでやって、ひょいと抱き上げてやって、顔中に口付けするんだ。

敢えて唇にはしないのがミソだぞ?」

「まてまて、私とご主人の体格差は、キミとパルスィどの以上なんだよ?

ひょいと抱き上げるって、絶対無理だよ!」

「うーん、そう言えばそうだなー。

よし、それならオマエが胡座をかいたところに後ろ向きで座らせるんだ。

座椅子だな、うん。

これはいいぞー、いろいろとまさぐり放題だぞ。

片手は胸、もう一方は下が基本だ。

うひひひ。

そして甘いことをたくさん囁きながら耳を軽く噛んでやるんだ」

「つぶれる! つぶれるって! なぁ、真面目に言っているのかい!?」

「んー、オマエは少し体を鍛えたほうがいいなー」

「そんな問題じゃないだろ? キミは少し頭を鍛えたまえ!」

「すると間違いないのはこれか」

勇儀は両手をチョキにして、四本の指をぐにぐにと絡ませる。

「……そういった露骨な表現は感心しないね」

眉をしかめるナズーリン。

「んー? 分からなかったのか? これはだなー」

「説明には及ばないよ! まったく、もう!」

直截な表現に顔をしかめるナズーリン。

この手の話は好物だが、ここまであからさまだと興もそげる。

【エロス】は高尚なものであるべきとの信念を持っているエロリストナズーリンだった。

「しかし、キミたちは楽しそうだな。正直、妬ましいよ」

これは本音。

勇儀はニヤニヤしている。

持参の酒を盃に注ぎながら問いかける。

「聞きたいか? 私らの、ここ最近一番のナーイスなプレイ。

聞きたいかい?」

ナズーリンは、うんざり&あきらめ顔。

「言いたいんだろ?」

「しかたないなー、ならば聞かせてやろうか。

先に言っておくが、恥ずかしがるパルスィは格別可愛いんだ!」

ムフーっと鼻から盛大に息を噴き出す勇儀。

恥じらい。

それは最も大きな魅力の表現形。

タイムリーな恥じらいはその個体のポテンシャルを最大限に引き出す。

それは間違いない。

はいはいはい。

いー加減に頷くナズーリン。

「えらく苦労して頼み込んで、下穿き無しで一日過ごしてもらうことにOKをもらったんだ。

いやー、土下座なんぞ数百年ぶりだったなー。

そんで、街を一緒に歩いたんだ。短いスカートを穿かせてな。

うひひひ。

ほんのり赤い顔で、裾を気にして、モジモジして、泣き出しそうでなー!

かーっ! ホント! たまらんかったなー!!

そんでもって、隙を見ては手を突っ込んでさわりまくって楽しんでいたんだが、何度目かで本気で怒ってしまってなー、思いっっっっきり引っ叩かれた。

その後、丸二日間、口をきいてもらえなかった」

「一言いいかい?」

「なんだ?」

「キミはバカだ」

「……なんだと? ノーパンパルスィが隣にいて何もしないなんて、それこそバカだろうが!

オマエはパルスィのナマ尻のもちもちしっとりを知らんだろうなー。

手に吸い付いてくるんだぞ?」

勇儀は手をわきわきとさせ、にへにへ笑っている。

「そんで続きがある。聞きたいか? 聞きたいのかー?」

「……だから言いたいんだろう?」

「機嫌が直ったころを見計らって、言ったんだ。

『この間のこと、少しだけ反省している、すまなかったな。

お返しに今日は私が脱ぐから好きにさわってかまわない、いや、むしろさわってくれ』

そう言って下履きを脱ぎ始めたら……また怒ってしまってな」

「んー、あー、確かに私の方がバカだったよ」

「ふん、やっとわかったか?」

「聞いた私がバカだったよ。もういいよ」

ふーっと盛大にため息をつくナズーリン。

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