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ナズーリン! てゐ! 二人はプリポナ!(うそ)(13)

「アリスさんは魔理沙さんより年下なんですか?」

先のパーティーから十日後、寅丸星は私室でナズーリンの話を聞いていた。

あの日以来、すこぶる機嫌の悪かった主人を血の滲むような努力でなだめすかし、ようやく今に至る。

「ああ、聖の話とこれまでの彼女の行動を鑑みると、そう結論が出るね」

本日届いた目的の品、渡す前に軽く小ネタを振ったナズーリン。

「何らかの魔法で成長を促進させたのだと思うが、実年齢は【少女】といって良いだろう。

積極的に魔理沙にプレッシャーをかけるでもなく、自分から告白するでもなく、ヤキモチもムラがある。

ただまとわりついているように見えたので、おかしいなと思っていたんだよ。

だが、これで納得した。

本人の感情は未だ【恋愛】にまで育っていないのだろう。

これからだよ、霧雨魔理沙争奪戦は」

「なんですか、その言い方って、少し不謹慎じゃありませんか?」

少し怒ったフリをする寅丸、機嫌は悪くなさそうだ。

「いやいや、これから面白くなりそうだね。

まぁ、彼女にはそれだけの輝きがあるし」

主人の機嫌を確認した従者は、本題に移る。

「ところでご主人、今日は私からの贈り物を受け取っていただきたい」

そういって綺麗にラッピングされた包みを三つ差し出す。

「私にですか? まぁまぁ、ありがとうございます」

丁寧に包みを解いていく寅丸、出てきたのはブラとショーツのセット。

「えっと、ナズ? これって……?」

「レミリアどのの伝で入手した外界の下着だよ」

クリーム色の上品な柄のデザインランジェリー、縁は控えめなレースで飾られている。

あのパーティーの日、咲夜から渡された分厚い【カタログ】に掲載されていた各種下着類。

トンでもないセクシーランジェリーも数多くあり、ナズーリンは迷った。

だが、最後は自分が見て楽しむことより、愛する主人のため、着心地、幸福感を優先した。

したがって、トップレスブラや、クロッチオープンはあきらめた。

ブラはクォーターカップ。

フルカップは隠しすぎ、ハーフカップは危険すぎ、クォーターに絞った。

寅丸のバージス(バストの底面形状)は間隔が広めなので、カップボリュームの割りに突出度は強調されない。

まろやか型なのだ

寸法、形状を熟知しているナズーリンは意外に完全フィットするサイズの種類が少ないことに閉口した。

ショーツも大人しめにした。

ローライズは止めて、はき込み丈を長くとったタイプ、お腹が冷えてはいけない。

脚ぐりにレギューラーカットを選んだ理由は、寅丸は十分に脚が長いので、ハイレッグの必要を感じないからだ。

そして実用重視でクロッチ素材にも十分こだわった。

色柄違いで三組。

勝負下着にもなるし、ちょっとしたおしゃれ気分も満たしてくれるだろう、渾身のチョイスだった。

「あの、これって?」

同じ質問を繰り返す寅丸に説明を始めるネズミの従者。

最近の下着がらみのもろもろは全てこのためだったと。

誤解を解いて理解し、許して欲しいと。

貴女に素敵な下着を身に着けて欲しかったと。

自分の想いは揺らいだことは一度もないと。

「だから星、着て見せて。 私に見せて」

にっこり笑うナズーリン。

元々、誰よりも何よりも自分よりも信用しているナズーリン。

ここまで説かれればさすがに寅丸も分かる。

この贈り物も、とても上等な品だ、純粋に嬉しい。

でも、今回は随分と振り回された。

ヤキモキさせられた。

なんだか素直になれない。

「うーん、どうしようかしらー?」

ちょっと意地悪したくなった。

だが、早くも下着姿を想像してテンパり始めたエロリストは簡単にキレた。

「えええーーー!!! なんで!?

なんでそんな意地悪いうのー!?」

「い、意地悪じゃありませんよ、多分、ええ」

「うーー! よーし! それなら私にも考えがある!」

一転、悪堕ち顔になったナズーリン。

「【シャイニータイガー】が本来の力を奪われ、ぬめぬめした軟体動物の触手に絡めとられている!

コスチュームの隙間から次々差し込まれるイヤらしい触手がうねうねと蠢く!

必死に抵抗するが、徐々に蹂躙され、脱力し、恍惚の表情を浮かべ堕ちていく【シャイニータイガー】!」

「な、なんですかそれは!?」

「この妄想を今夜のオカズにするが、それでもよろしいかーー!?」

「う、うかーっ! アナタ、いったい、なにいってるんですかー!!」

ドタバタと揉み合うバカップル。

その後、寅丸星がデザインランジェリーを着て見せたかどうかは秘密。

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時間がかかりました。オリジナルスペカ、やるもんじゃありませんね。参りました。
今回はいつにも増して勝手設定を投入しています。スペカ戦、かなり勝手な解釈ですが、こうだったら面白いかなーと。原作のセリフを見るとアリスはなんだか【幼い】なと感じてしまいます。八雲紫がラスボスってわけではないんですが。パーティーや宴会って無理なくたくさんのキャラを出せるんですが、これまでの伏線回収に追いまくられ、とッ散らかってしまいます。

お読みくださり感謝でございます。
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