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ナズーリン! 旧地獄のズバット(11)

「戻りましたよー」

寅丸星がお燐とともに帰ってきた。

「ご主人様、どうだった?」

「皆、さとりさんをとても慕っていますね。
大きな蛇はとても賢かったです。
あと、双子の野干は大変働き者だと思いました」

「ふーん、ご主人様の目に留まるほどのモノも何匹かいるのだね。
さとりどの、そいつらを人型妖怪に昇格させたまえよ。
そしたら、もう少し楽になるよ」

さとりのペット達は妖怪や怨霊を食べる事で強い人型妖怪に成長することがある。
妖力の強いさとりが後押しすれば、それは容易くなる。
そしてお燐やお空のように人型に成長したペット達には仕事が与えられる。
普通のペット達の世話、地霊殿や庭の管理、怨霊の管理等が任されている。

「簡単に言ってくれるわね」

「先ほどの話の続きなんだよ。
ゆとりを作って、こいしと遊びに行きなよ」

「そうだよ、お姉ちゃん、遊びに行こう!」

「そうしたいのは山々だけど……
でも、やっぱりここを離れるわけにはいかない」

「んー、頼りになる留守番がいればいいんだろう?」

「そんなヒトいるのかしら」

「心当たりがある、と言うかこれから当たるんだがね。
キミの代わりが出来るとしたら地獄の閻魔様くらいだろう」

「そんなの無理よ」

元々その閻魔に言われてここにいるのだから。

「賭けるかね? うまくいったら先ほどの性奴隷の件を受け入れてくれる?」

「性奴隷? そんなことまで言っていなかったでしょ」

「うふふふ、ヤル気が湧いてきたぞお」

「だから話を聞いてよ!」

「【任せて安心ナズーリン】なのさ。
さとーりん、キミってサイコー!」

「その呼び方やめて!」

すっかりナズーリンのペース。

「さとりさんとこいしちゃん、外へ遊びに行けるようになるといいですね。
ナズーリンならきっとやってくれますもんね?
……なんでそんなに怒っているんですか?」

「分からないのかい?」

地獄からの帰り道、不機嫌そうな従者に主人が問うてみた。

勇儀とパルスィ、慧音と妹紅と別れたあたりからブリブリ、ガリガリ音がするくらい怒っている。

「あのふた組のカップル、前日よりも明らかにラブオーラが強まっていたじゃないか!」

「確かにそうですね、今回他者と触れ合ったことが良い刺激になったのではないでしょうか」

「なーーにを冷静に分析しておるんだ!
私たち、まったく進展がないじゃないか!
ねえ! どういうこと!?」

「えと、時が満ちていないと言いますか……」

「いつ? いつなのさ!」

「私の気持ちは日に日に募って行ってますけど」

「そ、それは嬉しいけど……具体的な接触とかは?」

「えと、一緒にお風呂入りますか?」

「ふんだ、ドッキリ、イヤーンなハプニングが無いならお断りだ!」

「ハプニングですか?」

「いつまでたっても合体しないじゃないか! おかしいよ!
このシリーズが仮に合体ロボットものなら打ち切り確定だぞ!」

「ナズ、ごめんなさい」

「謝ってもらってもどうにもならんよ!」

「いえ、意味が分からないんです、ごめんなさい」

「ぐああああーー!!」

幻想郷で一番のベタベタカップルと言われているナズーリン×星。
だが、内実はまだまだまだまだだった。

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